古川の小野小町伝説はどうなる?「みるめ刈る・・・

古川の小野小町伝説はどうなる?「みるめ刈る・・・

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みるめ刈るあまの行きかふ湊路に勿来の関も我はすえぬを
                  小野小町

この歌には東北勿来の関が出てきています。新勅撰集(新古今和歌集)等に出てくる和歌です。概ね鎌倉時代の1210年頃に完成した和歌集に出ています。この和歌は流布本系、異本系両方にも載っているようです。

あなたが来てくれるのでしたら、行き帰りする道に関所なんか設けませんよ。と言うような解釈でしょうか? なこそ=来るでないよ でしょうか?なぜ湊路が出てくるのでしょうか? みるめ=海藻のようです=お互いが目を見る=会う こんなことから海の言葉が出てくるのでしょうか?なこそ、しらかわ、ねずは当時から陸奥への厳しい関所として知られていたのでしょう。うまく言葉の掛けを利用したのでしょう!

この歌の前言葉がある男が あなたにおめにかかりたい といったことに対して読みかえしたと言われています。であればわざわざ勿来の関まで来なくってもうまく言葉あわせはできるのでしょう。可能性としては都にいて相手の男にさすがと言わせたのでないでしょうか?が、この和歌は男を拒む小町ではないですね、小町らしくない。この歌は小町作としているものもあれば乗ってない場合もありますね。どっちなのでしょうか?チョット区別がつきません。

小町の和歌と言われている数種を見てみましたが、残念ながら小町がこちら陸奥に来て呼んだと確定できるものは探せませんでした。と同時に小町集の中には後からだいぶ付け足されたのがあるようですね。どれが真作かわかりずらくなっているところもあるのでしょう。

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