小野小町伝説はどうなる?小町集の伝搬は??
[myphp file=’serchgo10′]前回掲載しましたが小野小町の歌を小町集にあるから小町作だとするにはちょっと問題があるようです。おそらく小町集の伝搬過程に問題があるようです。
現在小町集の伝搬には冷泉家系、異本系、流布本系等と大きく3種類があるようです。添付画像にありますが、小町が亡くなったのが900年以前と言われその後905年頃に紀貫之などによる古今集ができ、960年頃に後撰集ができました。小町集の成立は1000年前後と言われています。
この両方の和歌集で古今集には小町作として18種前後、後撰集に小町作として4種載っていると言われています。
その後1000年前後から小町集ができますが、小町作として冷泉家系には45種前後、異本系には69種前後、流布本系には115種前後掲載されていると言われています。これらは小町の亡くなった後の100年前後後になっています。この間に徐々に多くなっています。ちょっと気になりますね。
よく言われているのに小町の亡くなった10数年後に出た古今集、50数年後の後撰集は小町作の確立が高いようです。いずれも天皇指示による行事なのでかなり新来世が高いとも思われます。
小町説話の広がりとともに後から付け加えられた和歌が一部含まれているのでないかとも言われています。
小町が陸奥等の和歌を読んだのどれほどあるのでしょうか!